当番幹事挨拶
腎機能は健康人でも加齢とともに低下し、腎臓病や併発症の発症は腎機能をさらに低下させます。わが国の新規透析導入患者数は70歳代が一番多いことが知られています。高齢者の腎機能の悪化を防ぎ、適切な治療により末期腎不全患者の発生を少なくすることは患者本人のみならず高額な透析医療費を抑制することにもなり医療経済の側面からも重要なことです。透析前の良質な腎不全医療は患者の透析導入後の予後および生活の質を改善するとも報告されています。この度、第13回日本高齢者腎不全研究会を2015年7月に札幌で開催することになりました。透析患者数が全国で5番目に多く、腎臓専門医数は全国で3番目に少ない北海道と報告されています。透析前腎不全治療の向上や透析導入までの期間の延長、適切な透析導入などを含めた包括的で集約した腎不全治療について討論を重ね、より充実した北海道の腎不全治療を進歩発展させる機会となる会を開催したいと考えております。 平成27年3月吉日
第13回日本高齢者腎不全研究会
当番幹事伊丹 儀友
(社会医療法人母恋 東室蘭サテライトクリニック)